国際ローミングをご存知ですか?
NTT Docomoでは、WORLD WING、ソフトバンクでは、世界対応ケータイとか、国際最ービスなどとなどと、魅力的な言葉でサービスを謳っています。
日本の携帯キャリアが提携している海外通信事業者と結託して、渡航先のサービスエリアで利用させ、ユーザが気が付かないうちにベラボウな料金を請求されるかもしれないという仕組みです。
サービスというより、罠といったほうがいいかもしれません。もちろん、後で問題にならないように、説明書には保険の注意事項のような説明が、決して目立たないように、細かく書いてはあります。
日本の携帯をそのまま海外へ持ち込んで日本からの通話をそのまま受信すると、着信料がチャージされます。
説明書を見る機会のある人は、納得できるかもしれませんが、多くの場合、海外にそれら日本の携帯を持って行くと、現地で電源をいれるとすぐに使えてしまう場合もあるので、要注意です。
Docomoの場合、例として台湾で受信すると一分毎に145円かかります。送信者は日本の料金のままです。台湾から日本へ掛けるときは一分毎に175円かかります。だから例えば、3日間の滞在中に1分間以内の短い通話でも10回掛かってきて、日本の友人に10回ばかり掛けたとしたら、これだけで、3,200円かかる計算となります。
10分以上の長電話を、いつもの調子でしたら、どうなるか、お分かりですよね。
もっと恐ろしいのは、3G携帯や、スマートフォンで海外ローミングでデータ通信をすることです。これは別な機会に説明いたします。
以上の問題を回避して、なおかつ、海外にいても緊急な受信ができるようにする方法を幾つかご紹介します。
1. 渡航先で利用できる携帯電話をレンタルか購入し、現地に渡った瞬間に、現地のSIMカードを購入する。日本の携帯も持っていくが、受信時に番号だけ表示が見えるようにし、決して電話は取らない。日本の携帯はデータモードはオフにする。インターネット接続は現地で利用できる携帯で、現地のデータサービスを使うか、WiFiのホットスポット、もしくはホテルだけで利用する。
2. 日本国内から "海外へ安く転送できる番号" を確保して、渡航先で現地のSIMカードを購入し、現地の携帯番号を利用できるようにする。日本の携帯は渡航前にSIMカードを抜くなどして、現地では利用できない状態にしておく。また日本の携帯番号は転送モードで、"海外へ安く転送できる番号サービス" に転送できるように出発前に設定する。
3. スマートフォンの場合、現地でデータサービスだけ利用出来る場合は、それを利用し、IP電話番号を別に取得しておく、IP電話番号は、NTTコミュの050plus、Skype、Fusion IP-Phone SMART、G-Call 或いは、数ある海外ITSPサービスでアカウントで日本の番号が使えるものを用意する。日本の携帯の番号は2. と同様に、転送モードにしておく。現地でデータサービスが受けられない場合 (SIMロックのかかったスマートフォンなどの場合)、WiFi やホットスポットで限られた環境だけで我慢するか、あるいは、ポケットルータを用意し、それに現地のデータサービスのできるSIMカードを購入し差し込んで利用する。
4. ホーム用、あるいは、SOHO用にIP PBXを用意し、それに日本の番号050番号を入れ込み、普段から、スマフォを子機 (内線用番号)としても利用する。海外渡航時にはスマフォを上記3 と同様に現地のデータサービスが利用出来るようにする。
さあ、これら、理解できましたか?
これから、4回に渡って、噛み砕いて説明していきます。
参考サイト:
050 IP 電話番号ユーザに、もうひとつ選択肢が。
国際ローミングでトラブル、国民生活センターが注意呼びかけ
iPhone海外利用・意図せぬ高額利用料の請求で困っています
ITSPトランクをインストールして出荷。IP-PBX BTO版。
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