北投石が共通項の北投溫泉と玉川溫泉。ともに高濃度のラジウム溫泉です。といっても実際溫泉に溶け込んでいる成分はラジウムから壊変したラドンです。
ラドンは気体ですが、水に溶け込みます。
ラドンの半減期は2週間と、他の放射線同位体に比べ短いので、その効能(があるとして)を満喫するには、源泉に近いところで、入浴したり飲用したりするのが望ましいようです。
さて、その飲用ですが、玉川溫泉では、そのまま原液を飲むと、その強酸性度 (ph 1-2) により、喉や歯にダメージがあるため、希釈して飲んでいるようです。
また近くの溫泉宿では、希釈した温泉水の他に、北投石を24時間程度浸した水を飲用水として、提供して、とても好評であるとのことです。これは、強酸性でないため、通常の飲用水やミネラルウオーターと同様の飲み方でいいわけで、喉や胃に対して優しいというわけです。
小生も、実は半年前くらいから、北投石を浸した飲用水を飲用しています。効果は、有るとは、思いますがその臨床結果は、定量的に表せなし、長期間かかるでしょうから、数年後に発表するとして、実際にミネラルの度合いが本当にあるのかどうか、だけ測定しました。
北投石自体の放射線量の話は以前の記事に載せましたので、それを参照してください。
今回のは、北投石から放射されているラジウムそしてそれが壊変したラドンが本当に溶けこんでいるかどうか、のイオン濃度の変化を測定したのです。
24時間も水に浸すのは、気が短い小生としては、我慢出来ず、北投石を浸した、磁器の急須をそのまま、電子レンジで5分程度沸騰させます。
いつもは、それを冷ましてから、ゆっくり飲用するのです。
とてもまろやかに味が変化しているように感じます。珈琲は、これで作っています。まあ、このあたりの美味いまずいは、心理的な要素も大きいでしょう(^^)
今回、水のイオン濃度を測定しました。TDSメーターという、水の電気伝導度を測定して、イオンの濃度をppmで表示するものです。
イオン濃度だけですから、どんな成分や元素によってイオンが含有されているのかまではわかりません。
いずれにしても、台北市北投區の自來水(水道)のイオン濃度は40前後です。因みに東京中野区の北部では80ppm程度あります。この違いはカルキの成分の違いかと思われます。
北投石をいれて、電子レンジで沸騰させる前が43ppm そして、沸騰させて冷ました状態が84ppm と明らかに違いが出ました。
成分は、今度温泉水の成分分析とあわせて SGSにでも持ち込もうかと考えてはいます。
北投石と飲用効果については下記を参照
http://www.ink.or.jp/~enogubako/hokutouseki.html
http://www.ink.or.jp/~enogubako/hokutouseki2.html