スマートフォンで、従来の3Gキャリアの通話以外に、IP電話サービスを利用することが流行り出しました。
例えば050番号を、セカンド番号として、利用し、受発信に利用するなどが、可能になってきました。
050plus は、NTTグループのNTTコミュニケーションが、ソフトバンクのiPhone ユーザを取り込もうと企画した、戦略的なサービスです。
確かに、従来の携帯キャリアの、月基本料金を最低で契約したときの、通話料金に比べると安いですが、Skype Out や欧米のITSPに比べるとまだまだ高いと言わざるを得ません。
従来の携帯キャリア、050plus、Skype Credit を使ったSkype Out、そして海外格安ITSP で有名な英国のLocalphoneを料金面で比較しました。
その結果を公開いたします。
従来キャリアで、日本国内へ固定電話へかけると3分で126円。050pusですと、8円。
海外ITSPですと、Skype Outが5.44円。Localphoneが4.73円です。
Localphoneは従来の携帯キャリア (au、docomo、Softbank) の通話料の実に、3.8%です。3分間かけると、実に121円も節約できることになります。
特に、海外に掛ける場合、従来キャリアは問題外に高いですが、050plusも決して安いとは言えません。
Localphoneの場合、従来キャリアの国内の固定電話向け料金よりも、海外の主要都市の固定電話や携帯に掛けるほうが遙かに安いという結果です。
Localphoneをスマホで利用する場合は、Localphoneのサイトから無料の専用アプリをダウンロードするか、Acrobitsなどの、ソフトフォンアプリを購入します。Acrobits Softphoneは、Localphoneの、プロファイルがあるので、設定はとても楽です。
固定電話機で利用したい場合は、SZ Express などの販社から、IP電話機を購入し、それに設定して利用します。
Localphone のもうひとつの特長は、SIP登録情報が公開されているので、AsteriskサーバーなどのIPPBXへ番号を登録して、複数の内線端末で共同利用することもできます。企業ユーザにとっても、通話費の削減に効果を発揮します。
Localphoneの場合、現在、050番号は、発行しておらず、東京03,大阪06などの固定電話番号を発行しています。スマートフォンで、世界中で、東京03番号が利用できるのは、少々奇妙な体験かも知れませんが、これは海外に旅行したときにとても便利と言えます。
例えば、台北に旅行中も、3GもしくはWiFiでインターネットが利用できるかぎり、東京の家族から、東京の市内通話料金だけで通話が受けられるのです。
これを体験してしまうと、海外ローミングの費用など、本当に馬鹿馬鹿しくなります。
機会があったら、この海外ローミングと、海外ITSPを利用した場合の費用比較を調査してみたいと思います。