日本国内から "海外へ安く転送できる番号" を確保して、渡航先で現地のSIMカードを購入し、現地の携帯番号を利用できるようにする。日本の携帯は渡航前にSIMカードを抜くなどして、現地では利用できない状態にしておく。また日本の携帯番号は転送モードで、"海外へ安く転送できる番号サービス" に転送できるように出発前に設定する。
日本の普段使っている携帯電話番号を転送モードにすることは同じですが、転送先を直接海外のSIMカード番号でなく、海外であろうが、格安に転送するサービスを選びます。
つまり、2段階の転送となるわけですが、そのための遅延はほとんどありません。
転送サービスは、受信するための固定の番号を確保するためDIDサービスというものを利用します。月額費用と転送ごとの通話料金が必要となります。
DIDサービスを利用するために、インターネット電話通信会社 (ITSPと呼びます) との契約が必要となります。ITSPの機能として、海外の携帯へ転送できる機能が必須です。日本では、アジルフォン、NTT コミュニケーションなどが提供しています。fusion Ip Phone SMART は海外への転送ができません。
海外では、mydivert.com、localphone.com、flynumber.com、 phytter.com、などが日本の番号を提供しています。
phytter.comはUSD5.0が月額費用です。転送料金は、台湾への携帯を例にとると、1分当り11セントとなります。
料金は、日本の携帯電話の国際料金で、海外SIM カードへ転送することに比べると格段に安くなります。但し、渡航前の準備など、やや煩わしいかもしれません。
手順は、
1. まず、ITSPと契約します。今回はphytter.comと契約します。プリペイのクレジットである、phytter ポイントを購入します。US5、10、30、 50、100が購入可能です。もちろんポイントが無くなったら、追加購入できます。
2. Phytter のCall Me 番号を購入します。これは、日本の携帯電話で着信した通話を転送するための転送先の番号となります。03か050で始まる番号となります。
3. 海外へ渡航する前に、携帯の転送モードで、Call Me 番号に転送設定をします。この作業は携帯キャリアへコールするか、携帯電話の機能で設定します。各キャリアと携帯の機器によって作業は異なりますので、ここでは詳しく述べません。わからなかったら、キャリアの店舗に駆け込むといいと思います。話がややこしくなるので、海外へ転送するため、などと説明しないほうが賢明です。
4. 渡航先で、現地のプリペイSIMを購入します。その現地の番号を記録します。その番号をphytter.com の転送電話設定のページに登録します。図を参照してください。これで完成です。
海外へ頻繁に行かれない場合は、渡航の度に契約と解除をします。つまり、渡航前に契約して、日本に戻ったら解約するのです。