個人対個人あるいは、会社から個人や特定の担当者への通話。SOHO とSOHO間など、確かに便利です。一般の携帯や固定電話への通話もSkype Outというサービスを使えば、有料ですが、さほど高くなく通話もできます。
しかし、ビジネスの世界で全面的に電話に置き換わるかというと、まだまだです。なぜなら、企業の中では、日本ならボタン電話の機能、オペレータが代表して受け取り、保留し転送する。会話を別な人に転送する、など様々なシーンに対応しないといけないわけです。Skype に関してはこのあたりの充実度が今一歩でした。
SIPというのは、IP電話の手順(もっと簡単に言うと方式)のひとつで、こちらは、従来の電話シーンや従来の通信業者との調和をとりながら、インターネット世代に進化を遂げてきた方式です。で、Ciscoなど大手企業を中心にインターネットをベースにした電話システムを発展させてきました。利用シーンも企業や大学などが多かったのです。
SIPとSkypeは似て非なるものでしたが、最近SkypeもSIPの世界に急接近してきました。
前置きが長くなりましたが、IP-PBXというSIP方式を使った交換機でSKYPEの機能の全部ではないにしろ、かなりの機能を使うことができるようになりました。
これは、 SkypeがSKYPE for SIPというサービスを開始したためです。
これにより、会社の交換機にSkypeからかけることが簡単にできるようになり、しかも通話料金は無料となります。
また SKYPEのユーザはよくご存知のSkypeoutという、一般の世界中の携帯や固定電話へ格安で通話できるサービスも、企業の内線番号から使えるようになります。
これらはすべて、IP-PBXとSkypeのビジネスアカウント、そして、 Skype for SIPアカウントの取得。これらをすべてインテグレーションすることで可能になります。利用料金は月額が700円程度から。。
小生の会社でもMini-100 というIP-PBXにSkype For SIPサービスを組み込んで運用を開始しました。いままでは、一対一のSkype コールしかできなかったのが、交換器を通ると、電話器や携帯へシームレスで接続できるし、軽く国境越えしちゃいますから、とても便利になりました。
話は長くなりましたが、論より証拠。まず Skeypeで mini100ippbx という Skeype ネームに通話をしてみてください。交換機が自動音声で応答しますから、内線を201をタイプしてみてください。私がいれば応答します。