しかし、IP PBXでそれが可能になることは前回説明しました。
設定は難しくはありません。特に、プロバイダーの契約を固定アドレスにすることで、ややこしいDDNSの設定など不要になりますから、構成は随分とすっきりします。
固定IPは安いところでは、IPがひとつで、一ヶ月あがり1000円ちょいで契約できます。GMOトクトクBB というプロバイダーなどです。
これから光電話に変更したいという人はこれらプロバイダーを通してNTTへ申し込むと、いろいろと特典があることも多いので、要検討の価値はあります。
使いやすい IP PBXの MINI-100 Pro を例とした、全体の構成は下記のようになります。MINI-100 Pro は業界標準のAsterisk というアプリが載った、アプライアンス型の IP PBXです。普通はAsterisk へNTT 光電話を直収するのは、クセがあり苦労するのですが、 MINI-100 Pro の場合はそれらのコンフィギュレーションがプリセットされていますから、とても簡単です。
RT-200KI/NEがレンタルされた場合はONUが外付けなので、RT-200KI/NEを利用せずに、ONUにMINI-100 Pro をPPPoEで直接接続します。
PR-400KIの場合は、ONTとルータが一体型ですので、MINI-100 Proは、固定IPモードでWAN側を、PR-400KIのプライベートアドレスへ割り当てます。
家の外に持ち出すフマフォやIP電話機に、プロバイダーから提供される固定IPアドレスをSIPサーバーアドレスとして登録すれば、完了です。
MINI-100 Pro は内線60個まで、登録できますので、フレッツ光ファミリーで同時チャンネルが最高2個までの外線ですが、それらの外線を数人から数十人で共有できることになります。
もちろん同時通話は2回線に限られます。
他のメリットとしては、接続したスマフォ同志が内線通話が可能になりますから、携帯の通信費無しで、無料通話ができます。
内線同志の通話は、屋内から外出先でも当然可能です。外出先は国外でも、ネット接続されていれば可能です。
Inboundの設定と、リンググループの設定、そして、PR-400KIの内線設定で、内線全部を鳴らすとか、一部のグループを鳴らすとか、いろいろな組み合わせを設定できます。
スマフォには、SIP対応の通話アプリをダウンロードして設定しないといけません。
アプリには無料のものと有料のものがあります。
小生は、 AcrobitsのGroundwire というアプリを使っています。有料ですが、機能が高いのでビジネスフォンと同様に保留転送なども利用できます。
MINI-100 Pro の設定は詳しくはこちらにあります。
http://blog.akkord.com/blog/index.php?itemid=441
据え置き型のIP電話機も当然、インターネットに繋いで利用できますが、以下の実績のあるATCOMあたりのIP電話機が使いやすいです。http://www.szexpress.jp/product-list/11
その他、IP PBXに関する情報はこちらにもあります。
https://www.facebook.com/IPPBXusers